2輪車に補助輪を付けた仕様となります
補助輪は2輪車で歩けるようになるための一時的なものとお考えください
若干大き目に製作いたしますが、基本的にメインフレームの設計は2輪車のサイズです
(4輪車は 幅、高さ、長さ 一回り大きめの設計となります)
補助輪を付けて使用する際は、補強フレームでメインフレーム前方が広がるように設計しております
症状により完全な4輪車が必要になるときには改造が必要になります
A:首上ベルト(2輪車で使用する際は、このベルトでフレーム高さを調整します)
B:首前ベルト(乗車位置の前後方向を調整します)
C:胸部ベルト(2輪車ではフレームの持ち上がりを防止します、4輪車では胸部を支え前肢が支える荷重を取り除きます)
D:腹部ベルト(4輪車で使用する際は、腹部を支え姿勢を矯正します)
E:後肢リング高さ調整ベルト(後足の接地高さ、または姿勢矯正のための下半身の高さを調整します)
はじめに
納品時は補助輪と補強フレームが付いた形で、ベルト類は2輪車の設定になっています
この状態で車椅子に乗せてみて、前肢で体重を支え歩けるようなら2輪車で乗れます
【 注意 】
※前肢が前方に投げ出される
伏せてしまう
前肢で立てるがお腹が垂れてしまう
その場合は2輪車では歩けません
※2輪車で使用の際は
ベルト類を調整し直してください
2輪車で使用
補助輪と補強フレームを取り外します
着脱にはドライバー#2が必要です
【 注意 】
※必ず補強フレームを外してください
補強フレームにお腹が乗ってフレームを下げてしまう恐れがあります
またフレームの重さが首への負担となってしまいます
【 取外し方法 】
化粧ナットを外します、手で回せます
ドライバーを使用してボルトを外します
補助輪のフレームを回すように引き抜きます
補強フレームも同様に化粧ナットとボルトを外し、引き抜きます
【 注意 】
※ボルトを着脱する際は必ずハンドドライバーを使用してください
電動工具を使用するとネジ山を壊してしまう可能性があります
またハンドドライバーでも無理矢理回すとネジ山が壊れ補助輪の垂直方向が維持できなくなる恐れがあります
【 調整方法 】
※メインフレームを地面と平行になるように調整ます
A:首上ベルトで高さを調整します
短くする → フレームが上がる
伸ばす → フレームが下がる
B:首前ベルトで前後位置を調整します
首が苦しくない程度に調整します
C:胸部ベルト
D:腹部ベルト
胴体に軽く触れる程度に調整します
E:足を着いて歩ける場合は、
足を戻せる程度持ち上げます
足を着て歩けない場合は、
姿勢を優先させる高さに調整
【 注意 】
※Aベルトの調整が一番重要になります
フレームが地面と平行でない場合はタイヤの回転が悪くなります
※2輪車で使用の際は、垂れたお腹を持ち上げることはできません
※C&Dベルトで持ち上げる=フレームを下げることになり、お腹の荷重が首に乗って負担になり歩けなくなります
4輪車で使用
【 調整方法 】
A:首の動きを妨げない程度に
伸ばします、緩くても構いません
B:Cベルトが前肢のすぐ後ろに
なるように調整します
C:前肢が垂直になるまで持ち上げます
体重を支えてる力だけ取り除き、
足を前後に動かす歩く力だけを
残します
前肢に力が付いてきた場合は少し
づつ緩めます
(前肢も弱くなっている場合は、
爪先立ちになるまで持ち上げる
ことで前後に動かすことができる
ようになります)
D:姿勢を矯正する高さに調整します
背骨が自然な流れになるように
します
E:後足を着いて歩ける場合は、
足を戻せる程度持ち上げます
足を着て歩けない場合は、
姿勢を優先させる高さに調整します
【 注意 】
※Cベルトの調整が一番重要になります
CベルトとDベルトの高さは
2輪車と逆になります
2輪車から簡易4輪車へ
【 補助輪と補強フレームの取付 】
※ドライバー#2が必要です
【 補助輪の取付 】
左右取付方向を確認して差し込みます
ねじるように回しながら基準線まで差し込みます
印を合わせます
前輪は床に接地させて押さえ、
車椅子本体を前後させると微調整しやすいです
ピッタリ合わせてください
印がピッタリ合えば、1cm程度ボルトは手で回せます
ボルトを刺して軽く回せる位置になるようにフレームを微調整します
残りはドライバーで回します
化粧ナットは手で回して取り付けます
【 注意 】
※ボルトを着脱する際は必ずハンドドライバーを使用してください
電動工具を使用するとネジ山を壊してしまう可能性があります
またハンドドライバーでも無理矢理回すとネジ山が壊れ補助輪の垂直方向が維持できなくなる恐れがります
【 補強フレームの取付 】
左右を確認して差し込みます
メインフレームより補強フレームのほうが幅が広いので、メインフレームを広げて差し込みます
ボルトと化粧ナットで固定します
(ドライバー#2が必要です)
4輪車の場合
腹部のベルトで胴体を持ち上げるので、胴体は横方向に広がります
そのため
補強フレームを取り付けることによりメインフレームの前方が広がるように設計しています
また
上半身の体重を支えるので、補助輪を付けた状態でメインフレーム前方が若干高くなるように設計しています
※症状が悪化し前肢の力が弱くなった場合(特にコーギーのDM)、簡易4輪車では車椅子の高さ長さが足りなくなります
そのときには改造するか、
著しく体型が変わってしまった場合には完全な4輪車を作り直すかをご検討していただくようになります