2輪車と4輪車とでは、各部ベルトの役割が大きく異なります
それにより調整の方法も変わってきます
調整の方法と注意点をご確認ください
※簡易4輪車は補助輪着脱で調整が変わりますので特にご注意ください
【 調整の順番と役割 】
【 2輪車 】
① A:フレームの高さを調整します
② B:車椅子乗車の前後の位置を調整します
③ C:車椅子の浮上りを抑制します
➃ D:車椅子の動揺を抑制し、適切な姿勢を意識させます。
【 4輪車 】
① C:胸部を支え前肢を補助します
② D:腹部を支え適正な姿勢を促します
③ B:車椅子乗車の前後の位置を決めます
➃ A:車椅子からの離脱を防止します
2輪車
① A
首上のベルトを調整します
※フレームをできるだけ地面と平行になるように調整します
車輪がネガティブキャンバー(ハの字)のためフレームが傾くと回転が悪くなり摩耗も早くなります
※2輪車は上半身の動きに連動するので、首周りのベルトの調整が要となります
➁ B
首前のベルトを調整します
※前後の位置を調整します
後肢の位置(タイヤのフレーム中心)、ベルトCの位置(部品の都合等で必ずピッタリの位置になるとは限りません)を基準にバランスよく調整して下さい
※Bの調整によりAも再度調整必要な場合があります、
※首が締まり過ぎないように注意してください
③ E
後肢を乗せるリングの高さを調整します
後足肉球を着いて歩ける仔の場合、
歩き易い高さに調整します
麻痺してしまっている仔の場合、
後足を吊ったときに自然な姿勢になるように調整します
➃ C D
お腹周りのベルトを調整します
体に触れる程度ゆるめに調整してください
※持ち上げ過ぎないように注意してください
お腹を持ち上げてしまうとその荷重はすべて首が負担することになります
4輪車
① C
胸部のベルトを調整します
※前足肉球がしっかり地面に着いて歩き易い高さまで持ち上げます
② E
後肢を乗せるリングの高さを調整します
後足肉球を着いて歩ける仔の場合、
歩き易い高さに調整します
麻痺してしまっている仔の場合、
後足を吊ったときに自然な姿勢になるように調整します
③ D
腹部のベルトを調整します
※お腹が垂れている仔は姿勢が良くなる高さまで持ち上げます
※背中が「へ」の字に曲がってしまっている仔は、ベルトがお腹に触れる程度に調整します、背中が伸びて来るようなら少しづつ下げいくなどの微調整が必要となります
➃ A B
首周りのベルトを調整します
※Aベルトはユルユルに調整してください
4輪車は上半身の動きに連動できないため、Aベルトが締まっていると首を上げる動作の邪魔になります
※Bベルトで前後の乗車位置を調整します、前のめりにならない程度なら緩くても構いません
また、Bベルトを外してあげると歩く仔もいるようです、前のめりにならなければバックルを外してあげてください